葬儀後にやることは、四十九日までの7週間に分けると順番が見えてきます。急ぐのは、亡くなった日から2週間ほどの役所の手続きです。年金・葬祭費・相続放棄の期限は3か月から5年と長く、四十九日より前に終えなくても間に合うものが大半です。この記事では、葬儀直後から四十九日まで、週ごとの「やること」と「決めること」を並べます。まず表で全体を見てください。

葬儀が終わったら、四十九日までに何をすればよいですか

週は、亡くなった日を1日目として数えた目安です。四十九日も同じ数え方で、亡くなった日が1日目になります。

時期役所お金遺骨・法要
葬儀直後必要書類の置き場所を決める葬儀の領収書と香典の記録をまとめる遺骨と位牌を置く場所を決める
1週目世帯主の変更が要るか確認年金証書など書類をそろえる法要の日取りを菩提寺・葬儀社へ相談
2週目世帯主変更・国保の返納(14日以内)年金の死亡届(すみやかに)法要の会場と参列者を決める
3〜4週目葬祭費の申請準備未支給年金の請求、相続財産の調査本位牌の手配、案内状の発送
5〜7週目手続きの抜けを点検相続放棄の判断(3か月)四十九日法要・納骨

役所の期限は自治体で異なります。以降の期限は、世田谷区など公式ページで確認できた例です。

全体の期限を一覧で見たいときは、死亡後の手続きの期限一覧が役立ちます。

葬儀の直後から1週目は、何から手をつければよいですか

この時期は、手続きを進めるより、あとで使う物を集める時間です。

領収書と香典の記録を1か所にまとめる

葬祭費は、葬儀を行って費用を支払った方に支給される制度です。世田谷区の一覧には、国民健康保険の葬祭費がそう書かれています。申請の場面で葬儀社の領収書が要るため、箱やファイルに入れて保管してください。

香典の金額と贈り主も、この時期に控えておくと、あとの返礼品の手配が楽になります。費用の負担者や分け方が話題に出たら、葬儀費用を兄弟で分けるときの考え方を話し合いの手がかりにできます。受け取れる給付の種類は、葬祭費・埋葬料の金額と申請先で確認できます。

遺骨と位牌の置き場所を決める

四十九日までは、遺骨と位牌を自宅の落ち着く場所に安置するご家庭が多くあります。納骨先がまだ決まっていなくても、この時点で急ぐ必要はありません。

法要の日取りは早めに相談する

ミツモアの解説では、法要の日取りは葬儀の準備中か直後に決めるのがよいとされています。菩提寺がある場合は、住職の予定を先に確かめます。週末は希望が重なりやすいため、1週目のうちに連絡すると候補日が残ります。

2週目までに役所へ出す手続きには何がありますか

期限が最も早いのは、世帯主の変更と国民健康保険の手続きです。世田谷区の一覧では、次の三つが14日以内に分類されています。

手続き世田谷区の一覧での期限窓口
世帯主の変更(亡くなった方が世帯主の場合)14日以内総合支所くみん窓口、出張所
国民健康保険被保険者証(または資格確認書)の返納14日以内国保・年金課、くみん窓口、出張所
扶養されていた家族の国民健康保険加入14日以内国保・年金課、くみん窓口、出張所

この表は、74歳までの国民健康保険に加入していた方の場合です。窓口名や起算日は自治体で変わります。お住まいの区市町村の窓口で、持ち物と合わせて確認してください。

年金の死亡届は「すみやかに」

年金を受け取っていた方が亡くなったときは、年金事務所へ受給権者死亡届を出します。日本年金機構のページには、すみやかに提出するよう書かれています。

遅れると、亡くなったあとに振り込まれた年金を返す形になる場合があります。日本年金機構にマイナンバーが収録されている方は、原則として死亡届を省略できます。収録の有無は、年金事務所で教えてもらえます。

3〜4週目に確認するお金の手続きは何ですか

役所の14日が終わったら、期限が年単位のお金を整理する時期です。慌てて動く必要はありません。

葬祭費と死亡一時金は2年以内

世田谷区の一覧では、国民健康保険の葬祭費と、国民年金の死亡一時金が「2年以内」の手続きです。死亡一時金は、国民年金の加入期間があり、年金を受けずに亡くなった方が対象で、支給には要件があります。

未支給年金は、亡くなった月分まで請求できる

日本年金機構によると、未支給年金は、亡くなった月分までの受け取っていない年金です。生計を同じくしていた遺族が受け取れます。先順位の遺族がいる場合は、受け取れません。

請求には「年金受給権者死亡届(報告書)兼 未支給年金・未支払給付金請求書」を使い、郵送か電子申請で年金事務所へ出します。世田谷区の一覧では、国民年金に関わる未支給年金の請求や、遺族基礎年金の請求は「5年以内」に分類されています。

相続放棄を考えるなら、3か月の期限が始まっている

裁判所のページによると、相続放棄の申述は、自分のために相続の開始があったことを知ってから3か月以内です。申述先は、亡くなった方の最後の住所地の家庭裁判所です。

四十九日は、この3か月の約半分にあたります。財産や借金の状況が分からないときは、期間の伸長を家庭裁判所に申し立てる方法があります。放棄か承認かの判断は、弁護士など専門家に相談して進めてください。

5〜7週目に、四十九日法要と遺骨をどう決めますか

最後の3週間は、法要の準備に比重が移ります。役所とお金の手続きは、抜けがないか点検する程度で足ります。

四十九日法要に向けて供花と座布団を整えた仏間

法要は49日目より前の週末に行うことが多い

ミツモアの解説では、法要は49日目より少し前の週末に行うことが多いとされています。やむを得ず49日を過ぎる場合は、事前に親族へ伝えます。案内状は、法要の1か月前に発送できるよう逆算して印刷を頼みます。

本位牌は、四十九日の法要で開眼供養を行うのが一般的です。葬儀の直後から本位牌と仏壇の準備を始めると間に合います。位牌をのちに整理するときの流れは、位牌の処分方法と費用にまとめています。

ご仏前をいただく場合に備えて、法要では返礼品を用意しておくとよいとされています。ミツモアの解説では、相場は2,000〜3,000円程度で、菓子やお茶など消えものが向くとあります。

納骨は四十九日と同じ日に行うことが多い

納骨式は、四十九日の法要と同じ日に行われることが多くあります。墓所の手配や建墓工事が間に合わないときは、一周忌などに合わせる方法もあります。四十九日に間に合わない場合の考え方は、納骨はいつまでにすればよいかで整理しています。

入るお墓がない場合は、納め先の選択肢から決めます。墓がない遺骨の納め先の比較で、費用と手続きを見比べてください。

四十九日までに終わらなくても大丈夫な手続きはどれですか

期限の長さで分けると、四十九日までに優先するものが見えます。

期限の目安手続き出典
14日以内世帯主変更、国保の返納と加入世田谷区の一覧
すみやかに年金の受給権者死亡届日本年金機構
3か月以内相続放棄の申述裁判所
2年以内葬祭費、死亡一時金世田谷区の一覧
5年以内未支給年金の請求、遺族基礎年金など世田谷区の一覧

四十九日までに動き出したいのは、上の3行です。2年・5年の手続きは、法要が終わってから落ち着いて進められます。

読者の状況別に、最初の一歩を挙げます。

  • 世帯主が亡くなった方は、2週目までに世帯主変更と国保の返納を窓口へ
  • 年金を受けていた方のご家族は、年金事務所へ死亡届を
  • 借金や財産が分からない方は、相続放棄の期限を弁護士へ相談
  • 法要を控えた方は、菩提寺と葬儀社へ日取りの相談を

よくある質問

四十九日法要は、49日目ちょうどに行う必要がありますか

49日目より前の週末に行うことが多いとされています。ミツモアの解説は、法要を前倒しで行うのが望ましいとしています。やむを得ず49日を過ぎるときは、事前に親族へ伝えておいてください。

年金の手続きが遅れると、どうなりますか

日本年金機構のページによると、遅れた分は年金を多く受け取る形になり、あとで返還を求められる場合があります。気づいた時点で年金事務所へ提出してください。

平日に役所へ行けないときは、年金の手続きを郵送でできますか

年金受給権者死亡届と未支給年金の請求は、日本年金機構のページで郵送と電子申請が案内されています。国保や世帯主変更などの役所の手続きは、窓口で受付方法を確認してください。


本記事に記載の手続きの期限や費用の目安は、2026年10月時点で公開されている情報をもとにした例であり、実際の期限や窓口は自治体・加入している保険・寺院によって異なります。個別の法律判断や税務判断が必要な場合は、自治体の窓口や弁護士・税理士などの専門家にご相談ください。